top of page

​白川郷・五箇山の合掌造り集落 1995年 登録基準 (iv)(v)  戻る

 岐阜県大野郡にある白川村荻町-白川郷と富山県南砺市の相倉と菅沼-五箇山にある伝統的な合掌造り集落が世界遺産に登録されている。これらの集落は、日本有数の豪雪地帯にあり、かつては周辺地域と断絶されていたため、独自の生活文化が育まれた。合掌造り家屋の最大の特徴は、積雪を防ぐために45~60度の傾斜で造られた茅葺きの大屋根である。この大屋根のメンテナンスには多くの人手が必要であり、「結(ゆい)」と呼ばれる相互扶助組織による協力体制が発展した。また、合掌造り家屋の構造は3~5階建てと、一般の日本家屋に比べて規模が大きい。これは、大家族制という住民20~30人が共に協力して暮らす文化が影響している。

 白川郷へは、2021年の東京オリンピック開会式の日に訪れたが、日本全国から車で来ている人が多かったのが印象に残っている。駐車場から白川郷へは、「出会い橋」という細い橋を渡って行く。内部を見学できる家屋がいくつかあり、入場料は300円ほど。菅沼は3つの集落の中で最も小さく、かつては蚕の排泄物を使用して作られた塩硝の産業が盛んであった。相倉は急な坂を登ったところにあり、豊かな自然と一体になった合掌造り家屋が見られる。

白川郷

菅沼

相倉

© 2023 by Going Places. Proudly created with Wix.com

bottom of page