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​平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群ー 2011年 登録基準 (ii)(vi)  戻る

 岩手県の平泉にある中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5資産は、東北に極楽浄土を作り上げようとした奥州藤原氏ゆかりの世界遺産である。第一代目の藤原清衡(きよひら)は中尊寺を、第二代目の基衡(もとひら)とその妻はそれぞれ毛越寺と観自在王院を、第三代目の秀衡(ひでひら)は無量光院を建立・造営した。

 極楽浄土を金箔で表現した中尊寺の金色堂には、藤原三代の遺体と第四代目の泰衡(やすひら)の首級が納められている。毛越寺には国内最大の浄土庭園があり、池へ水を導く浅い水路である「遣水(やりみず)」を見ることができる。観自在王院跡と無量光院跡には浄土庭園のみが残されている。平泉中心部の西に位置する金鶏山の山頂には、経典を土中に埋納した経塚(きょうづか)が築かれている。

中尊寺金色堂の覆堂

毛越寺の浄土庭園(写真提供 by T. Kawai)

毛越寺の池に繋がる遣水

観自在王院跡の浄土庭園(写真提供 by T. Kawai

無量光院跡の浄土庭園

金鶏山の経塚

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